Japanese
Title中枢性自律神経調節
Subtitle総説
Authors小山省三, 金井浩三, 相引真幸, 藤田恭, 宮川清
Authors(kana)
Organization信州大学医学部第二生理学教室
Journal循環制御
Volume8
Number2
Page173-181
Year/Month1987/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract心血管系の恒常性を維持するために自律神経系が作動することはよく知られている一方, 遠心性交感神経活動を調節する中枢神経系での統御機構は末梢性圧受容器との関係において従来から論議されてきている. 中枢神経内での統御様式については現在のところさまざまな説明がなされており仮説の域を出ていない現状と思われる. 本稿では末梢性圧受容器を介する反射性交感神経調節と延髄を中心とした中枢内交感神経出力統御機構の概略を述べてみたい. 本文中で用いる略語はあらかじめ下記に示すので御了承願いたい. AN=大動脈弓神経, DMV=迷走神経背側運動核, IML=中間外側細胞柱, IMM=中間内側細胞柱, LRN=外側網様体核, NA=疑核, NPR=傍正中網様体核, NTS=孤束核, SN=頸動脈洞神経である. 頸動脈洞神経(SN)と大動脈弓神経(AN)の一次シナップスの投射 SNはIX脳神経(舌咽神経), ANはX脳神経に沿って上行しNTSに一次シナップスとて終わっている. このNTSに一次シナップスの終末が存在することは神経変成実験1)や最近に開発されたhorseradish peroxidase(HRP)の逆行性運搬を利用した方法2)などで種差をこえてこの領域(NTS)に終末があることが形態学的に証明されてきている(図1).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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