Japanese
Title等尺性収縮と等張性収縮
Subtitle講座
Authors岩月尚文
Authors(kana)
Organization東北大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume8
Number2
Page271-278
Year/Month1987/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
AbstractI. 等尺性収縮(Isometric Contraction)・等張性収縮(Isotonic Contraction)とは? 等尺性収縮とは筋長を変化させずに筋収縮が起きている状態を指し, 外見からは筋が収縮を起していることはわからない. 等張性収縮とは筋が一定負荷の下で短縮している状態を指し, 筋の収縮は筋長が短かくなるので外見上明らかである. 例えるならば, 腕で荷物を持ち上げる場合, 荷物が非常に重くて持ち上げられずにいる状態が等尺性収縮で, 外見からは収縮がわからないが, 腕の筋肉内では持ち上げようとする力が生じている. 一方, 1kgの荷物を持ち上げつつある状態が等張性収縮であり, 持ち上げている1kgの荷物と等しい力(張力)が発生しつつ, 腕は持ち上がって来ており, 常に一定の張力が維持されていることから, 等張性と云われる. II. 等尺性, 等張性収縮の特徴 筋の収縮を説明するため, 単純化したモデルを使用する. Hillは筋を収縮をつかさどるContractile Element(CE:収縮要素)と受動的なSeries Elastic Element(SE:直列弾性要素)より成るとした(図1A).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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