Japanese | |
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Title | ブロマゼパム3mg坐剤(セニラン(R)坐剤3)の麻酔科領域の使用経験 |
Subtitle | |
Authors | 福島和昭 |
Authors(kana) | |
Organization | 防衛医科大学校麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 8 |
Number | 3 |
Page | 401-403 |
Year/Month | 1987/ |
Article | 原著 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 従来前投薬の多くは経口あるいは注射等で行われておりましたが, 今回我々はベンゾジアゼピン系のマイナートランキライザーであるプロマゼパムを3mg含有する坐剤(セニラン(R)坐剤3)について前投薬としての効果と, また術後鎮痛薬に対する増強作用について若干の知見を得ましたので報告します. ブロマゼパムの化学構造を示します. ジアゼパムによく似ています. ジアゼパムのClの部分がBrに, またメチル基の部分がデスメチレーションされております(図1). ブロマゼパムとジアゼパムの薬理作用とその効果を比較してみますと, 抗不安作用はジアゼパムの5倍, 抗けいれん作用, 催眠作用, 筋弛緩作用は2倍の効果があると報告されております(図2). 健康成人にブロマゼパム5mgを直腸及び経口投与した場合の血中ブロマゼパム濃度を示します(図3). 坐剤投与後のブロマゼパムの最高血中濃度到達時間(Tmax)は約4時間30分であり, 経口剤の場合約3時間であった. 坐剤の最高血中濃度値(Cmax)は約100ng/mlであり, 経口剤の場合は平均70ng/mlであった. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |