Japanese
Title二波長バイオスペクトロメーター
Subtitle機器紹介
Authors田村正秀*, 田村守**
Authors(kana)
Organization*旭川医大第1外科, **北大応用電気研究所
Journal循環制御
Volume8
Number3
Page429-431
Year/Month1987/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract1951年Briton Chanceにより考案された二波長分光光度計はその後幾多の改良を経て現在では生化学, 農, 工, 医学など巾広い分野で応用されている. 本邦でも1967年頃より用途に応じた種々の秀れた装置が商品化されている, ここでは生体組織酸素代謝を二波長分光技術を用いて“in situ”に測定する試み, 二波長組織分光の原理と装置およびその応用を招介する. 著者らは多年に渡り潅流心臓を可視光領域の光を用い, 一方脳および四肢筋肉組織では近赤外領域の光を用いた二波長分光測定を続けて来た. 今回は潅流心を対象とした心筋細胞内酸素濃度の測定を主に述べる. 原理と装置 生体組織に含まれる光の吸収体に血液ヘモグロビン(Hb), 筋肉ミオグロビン(Mb), チトクローム酸化酵素(Cyt. oxidase)などが知られている. これらは酸素濃度に対応して特徴的な吸収変化を示す. 二波長分光はこの特異な性質を利用している. 潅流心臓を対象とした二波長分光法は田村ら1)により実用化されたもので詳細は著者らの文献を参照されたい1〜5).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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