Japanese
Title循環補助ポンプ
Subtitle講座
Authors妙中義之, 高野久輝
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター
Journal循環制御
Volume8
Number4
Page547-553
Year/Month1987/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
AbstractI. はじめに 循環器病領域での内科的外科的治療法の発達に伴い, より重症な心不全例の管理に遭遇する機会が増加して来ている. 薬物による治療に抵抗する重症例に対して適用される補助手段の一つに, 圧補助法としてのIntraaortic Balloon Pumping(IABP)があるが, その心補助効果には限界があり, より有効な方法である流量補助法の研究と開発が行われて来た. 不全に陥った心室のポンプ機能の一部または大部分を代行する補助人工心臓もその一つで, 強力な全身循環維持効果と不全心の回復効果を有している. その大きな特徴である優れた抗血栓性と耐久性は, 医用高分子材料の開発, デザインの改良, 製作技術の向上等により実現され, 同時に進歩して来た制御駆動法の確立により, 臨床例での治療への応用が可能になって来た. 本稿では, 世界における補助人工心臓の歴史と臨床応用の現況, 我が国で広く用いられ始めた補助人工心臓の内, 国立循環器病センターで開発した補助人工心臓について, システムの概要, 実際の臨床での使用法及びその成績について解説する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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