Japanese
Title三菱化成生命科学研究所
Subtitle施設紹介
Authors米本昌平
Authors(kana)
Organization三菱化成生命科学研究所
Journal循環制御
Volume8
Number4
Page573-574
Year/Month1987/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract三菱化成生命科学研究所は, 三菱化成工業株式会社が, 戦後の財閥解体令の解除後, 再建20周年の記念事業の目玉として, 1971年に設立したものである. かたちとしては, 三菱化成の100%子会社であるが, 研究費は全額, 三菱化成の委託研究費として受け, 研究は研究者の自主研究にまかされている. そして三菱化成は, 「金は出すけれども口は出さない」という理想的なスポンサーの位置をいまなお厳格に守っている. ところで, 第37代のアメリカ大統領のニクソンは, 71年の年頭に, 異例の「保健教書」を発表し, これからのアメリカ科学の主たる日的は, 地上の病苦と貧困の撲滅にあると宣言し, 60年代のアポロ計画から医学研究へと, 研究政策の大転換を行った. なぜこの時期に, 一民間企業が生命科学の研究を設立したのかは, 一見奇異なことのようにみえるが, このアメリカ科学界の大転換にらんだうえでのものであることは, 今になってみれば明らかである, 72年11月, 第1研究棟と事務棟が完成し, 研究を開始したが, 77年2月には第2研究棟, セミナー棟も完成, ほぼ現在のかたちとなった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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