Japanese | |
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Title | 補助循環 |
Subtitle | 誌上シンポジウム―心不全― 特集 |
Authors | 尾本良三 |
Authors(kana) | |
Organization | 埼玉医科大学第1外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 9 |
Number | 1 |
Page | 31-36 |
Year/Month | 1988/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 1. はじめに:補助循環とは 心不全の治療プログラムにおいて, 補助循環が臨床的な役割をはたすのは, 一般的にはきわめて特殊な状況であると云って良い. 即ち, 通常行なわれるあらゆる精力的な内科的治療によっても, なお, 改善しえないような不全が対象になるものである. すなわち補助循環とは, 強力な内科的治療にも抵抗するような重症な心臓性ショックの治療のために, 一時的に心臓ポンプ作用の補助を機械的に行って心機能の回復を待つ方法である1, 2). この場合, 心臓性ショックを惹起する原因は, 急性心筋梗塞や開心術後心不全などである. 研究的には従来から色々な方式が試みられてきたが, それは別として, 今日の臨床で実施可能な最も実際的な補助循環の方式を簡単に表で示す(表1). 表1のうち, LA−AバイパスとLV−Aバイパスは, むしろ“補助人工心臓”(left ventricular assist device, LVAD)と呼ばれるべきものである3〜5). 又, 下肢圧迫カウンターパルセーションはあまり普及していない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |