Japanese | |
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Title | 血流・血圧の調節 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 吉永馨 |
Authors(kana) | |
Organization | 東北大学第二内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 9 |
Number | 2 |
Page | 161-162 |
Year/Month | 1988/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 血液は循環する―心臓から送り出されて体のすみずみまで流れ, 再び心臓に戻り, 無限に循環をくり返す―この事実をWilliam Harveyが発見したのが1628年, 今から360年前のことである. 一方, 人類が農耕を行い, その生産を確保するために潅漑工事を行ったのは有史以前からであった. 血液の循環は, 体の隅々, 細胞の一つ一つを潅漑する現象である. 酸素やブドウ糖など, 栄養物を供給し, 炭酸ガスや有機酸など, 老廃物を取去らなければ, 細胞の生存も, その機能も維持できない. 人体は多種, 多様な組織から構成され, それぞれ酸素需要度が異っている. またそれぞれの臓器は, その活動度に従って酸素需要度を変化させる. これらの情況に応じて, 各組織を過不足なく潅流するためには, よほどしっかりした制御機構が存在しなければならない. 事実, 生体は精妙な制御機構を備えている. 局所におけるコントロール 動脈が動脈硬化や血管炎などで狭窄すると, その潅流領域に血流不足が生じる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |