Japanese
Title活性酸素と心筋代謝障害
Subtitle総説
Authors小倉良平
Authors(kana)
Organization久留米大学医学部医化学教室
Journal循環制御
Volume9
Number2
Page163-171
Year/Month1988/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract組織障害や炎症などの発生機序として, 近年極めて関心の高いものにフリーラジカルの概念がある. 心筋代謝障害においてフリーラジカルがmediatorとして主たる役割をもつものに, 虚血・再潅流・炎症などがあり, 特に虚血による心筋障害の病因として酸素ラジカルが重要なものとなっている. 本紙では, 主として虚血−再潅流時の心筋代謝障害を活性酸素を中心に述べてみたい. 1. フリーラジカル, 活性酸素 不対電子を有する原子・分子をフリーラジカルと呼ぶが, 対でなければならぬ電子が不対であるために, 更に一電子を取り込むとか, 逆に与えることで安定を計る性質がある. そのために反応性に富み, ラジカル相互が結合して対となったり, 電子を他に授受したりする. RHなる物質から電子を残して, プロトンH+が離脱すると:R基を生じ, 水素原子が離脱すると・Rラジカルとなる. 処で, この際に電子を受けとる対象が酸素であれば, 活性酸素を生じることになる. 通常の酸素分子は, 最外殻の分子軌道にスピン方向が同一の電子がそれぞれ1個ずつ入った2ケの不対電子を有するビラジカルである(3O2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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