Japanese
Title性ホルモンと循環系
Subtitle総説
Authors小川重男
Authors(kana)
Organization川崎医科大学産婦人科学教室
Journal循環制御
Volume9
Number2
Page173-179
Year/Month1988/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractはじめに 性ホルモンと循環系の相関については, 1)閉経前婦人では男性に比し冠動脉性心疾患が有意にすくないが, 閉経後ではその頻度が急激に増加する. 2)更年期婦人には著明な血管運動神経不安定状態がみられる. 3)大量の性腺刺戟ホルモンを女性に投与すると, 腹水, 胸水の貯留をともなういわゆる卵巣過剰刺激症候群とよばれる循環不全状態がおこる. 4)経口避妊薬服用者にはしばしば高血圧が発症するなど, 臨床的にはいくつかの病態が存在していることが経験的に知られているが, それらの発生病理の詳細については, 一部の産婦人科学者以外の一般の研究者間ではあまり関心がもたれていないのが現状である. この分野での研究がさらに進展するための参考となることを願って, 研究成果の現況の概説を試みることとする. 本稿では, 以下, 下記の順に従って記載をすすめる. 1.性ホルモンの概要 2.卵巣過剰刺激症候群 3.estrogenの止血作用 4.経口避妊薬と高血圧 5.性ホルモンの心血管系へ対する作用 6.性ホルモンの血清脂質へ対する作用
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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