Abstract | 本器はATPフォトメーターとも呼ばれているがATP測定専用ではなく, Chemiluminescence(化学発光)やBioluminescence(生物発光)が測定できる発光測定器である. 近年, この研究分野が注目され, 特に, 白血球の貧食作用において活性酸素が放出する発光の測定に用いられ注目されている. 臨床検査機器としての将来性が期待されていることから, 既に数種の製品が市販されている1). 測定原理 光源や特殊な光学系は必要でない. 発光反応で放出される光子(photon)エネルギーを高感度な光電子増倍管(PMT)で電子エネルギーに変換し計測する. 従って, 測定器の性能はこの光電管の性能にあると言っても過言でない. Alokaでは浜松フォトニックスの光電管が用いられている. なお, 発光波長はATPとルシフェリン・ルシフェラーゼ反応では550〜600nm, 白血球貧食におけるルミノール発光では420〜550nmとされている2). 測定される光子数は量子生成率と反応速度の積で規定される. 通常, 量子生成率(quantum yield)が0.01以下であるため, 測定される光子数は発生数の1/100個とれる. |