Japanese | |
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Title | 医療とQuality of Life |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 尾前照雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター |
Journal | 循環制御 |
Volume | 9 |
Number | 3 |
Page | 281-282 |
Year/Month | 1988/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 最近quality of Lifeという言葉が医療の場でよく聞かれるようになった. その日本語訳は“生命の質”あるいは“生活の質”とされているが後者の方が分りよいだろう. その内容の重要性はよく理解できるが, その具体的な評価法となると簡単にいかない. 治療効果の最も重要で単純な評価方法は, 治療がその疾病による死亡率をどう変えたか, であることは論ずるまでもないことである. 適切な外科治療や抗生物質などで根治させうる疾病の場合は, その評価は全く正当であるが, 近年は根治できない慢性疾患が非常にふえている. 専門病院でとり扱う大部分の疾患がそうであるといって過言ではないだろう. そこで, 死亡率だけでなく, 治療が生活の質をどう変えたか, ということが非常に重要な評価項目となるわけである. 同じ年月を生きていても, その間生産的な生活が可能かどうかは, その人にとってはほとんど決定的な意味をもっている. Quality of lifeは, 各人の職業や生き甲斐とも密接な関連がある. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |