Japanese | |
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Title | 血液量の調節機転 |
Subtitle | 第9回 日本循環制御医学会記録〔I〕 シンポジウム「輸血, 輸液をめぐる問題」 特集 |
Authors | 森本武利 |
Authors(kana) | |
Organization | 京都府立医科大学第一生理学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 9 |
Number | 3 |
Page | 285-289 |
Year/Month | 1988/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 循環系の制御に関しては, 従来心機能および動脈系の調節機構からの検討が中心であった. しかしGauerら1)により体液量調節系への入力としての中心静脈圧の重要性が指摘され, またGuytonらにより静脈還流量と心拍出量との関係が体系化されて以来2), 静脈系の生理学についても次第に研究が増加しつつあった. さらに1980年代に入り, de BoldらによってANPが発見されるにおよび3), 主として左心房内圧の変化を感知し, 迷走神経およびADHを介して体液の調節を行うGauer−Henry reflexに加え, 右心房圧の変化をより反映するANPによって, 多岐にわたる多くの体液調節反応の起こることがtopicsとなり, さらには腎神経による体液調節反応が報告されているのが現状である. また我々は, 血液量の決定には, 間質系と脈管系のコンプライアンスの比が重要であることを報告してきたが, 飲水時などの血液量の増加時にもこの関係が成り立つことが認められた. 本稿では, Gauerらの考え方を出発点として, 血液量の調節系に関するその後の研究の一部について紹介したい. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |