Japanese
Title体液変化と内分泌機能
Subtitle第9回 日本循環制御医学会記録〔I〕 シンポジウム「輸血, 輸液をめぐる問題」 特集
Authors河野克彬
Authors(kana)
Organization兵庫医科大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume9
Number3
Page291-300
Year/Month1988/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract著者に与えられたテーマは体液変化と内分泌機能という膨大なものであるが本シンポジウムの主題を考慮し, 下記の様な内容について述べる. まず, 体液調節機構における内分泌系の位置づけと主要ホルモンについて概説した後, 臨床データを中心に手術侵襲下における体液変化と内分泌機能, とくに術前・術中輸液負荷の影響, 循環動態の変化との関係, 最後に術後利尿期における心房性Na利尿ポリペプチド(ANP)の関与について述べる. 1. 体液調節機構における内分泌系の位置づけと主要ホルモン 生体は体液調節系の巧妙な働きによって体液浸透圧・体液量を一定に維持しているが, 内分泌系は受容器と効果器:腎をつなぐmediatorとして重要な役割を果たしている(図1)1, 2, 3). 体液変化には浸透圧と量の変化がある. 体液浸透圧は視床下部の浸透圧受容器によって感知され, 視床下部下垂体後葉系からのバゾプレッシン(AVP)分泌を介し腎での水分再吸収を調節することによって維持される.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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