Japanese | |
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Title | 循環系におけるバナデイトの作用 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 砂野哲, 島村佳一 |
Authors(kana) | |
Organization | 近畿大学高血圧研究所 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 9 |
Number | 3 |
Page | 315-325 |
Year/Month | 1988/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | パナジウムは生体中に存在する微量元素である. 生体中での役割は不明であるが, 欠乏すると全体的な成長の障害をきたす1)2). このバナジウムの酸化物であるバナジン酸がNa, K−ATPaseやその他の酵素を阻害することがわかり, これらの酵素の研究に用いられるようになった. これらの研究は赤血球, 腎組織, 神経, 骨格筋など多くの組織を用いてなされたが, Na, K−ATPaseの抑制は当然のように強心配糖体との作用の比較につながり, ひいては心筋における作用も研究されるようになった. その後血管平滑筋における研究もなされ, 循環系の調節における意味も考えられるようになった. 本論文ではバナジン酸塩(バナデイト)の心筋および血管平滑筋に対する作用について述べ, 循環系の調節における作用に言及する. 1. バナデイトの化学, 生化学 バナジウムの酸化物のうち酸化数+5(V2O5)の水和物をバナジン酸と呼び, そのうち1水和物(HVO3)をメタバナジン酸, 3水和物(H3VO4)をオルトバナジン酸と呼んでいる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |