Japanese | |
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Title | 新しいβ遮断薬ニプラジロールの薬理作用と臨床効果について |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 岸田浩 |
Authors(kana) | |
Organization | 日本医科大学第一内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 9 |
Number | 4 |
Page | 547-551 |
Year/Month | 1988/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | ニプラジロール(商品名:ハイパジール)は興和(株)で開発された新しい降圧薬および抗狭心症薬であり1), 非選択性β−遮断作用とニトログリセリン様作用による血管拡張作用を有する新しいタイプの薬剤である2)3)4)5). 血管拡張は動脈のみならず, 静脈にも認められる点が他の血管拡張作用をもつβ遮断薬と異なる. すなわち, 末梢血管抵抗の上昇を抑制し, 容量血管の拡張を増し, 心臓に対する前負荷軽減作用も期待できる. 以上の薬理作用は狭心症や高血圧の治療薬として有用であると考えられ, とくに, 各種心疾患の病態が明らかになるにつれ, 拡張作用を有する薬剤の使用する機会が増加する傾向にある. したがって, 本剤の特徴である血管拡張作用を併せもつβ遮断薬はその目的にかなった薬剤であるといえよう. 本稿では, 新しく市販されたニプラジロールの薬理作用の概略と狭心症および高血圧に対する治療薬としての有用性を紹介する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |