Japanese | |
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Title | 血液凝固とDIC |
Subtitle | 誌上シンポジウム:DICの病態生理からみた治療 特集 |
Authors | 松田保 |
Authors(kana) | |
Organization | 金沢大学医学部第三内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 10 |
Number | 1 |
Page | 5-10 |
Year/Month | 1989/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | I. DICの概念 DIC(disseminated intravascular coagulation)は, さまざまの原因により, 全身の主として細小血管内で, 血小板系, 凝固系が活性化されて血栓の多発を生ずる症候群であるが, 多くの場合, 血小板やフィブリノゲンが血栓の材料として消費され, その他の血中の凝固因子, 凝固阻止因子, 線溶因子, 線溶阻止因子などもこの過程で消費されて低下する, 「消費性凝固障害」と呼ばれる状態であるが, このため血液そのものの凝固性は低下していて, 血栓とは逆の現象である出血を生ずることが多い. DICは, 血液が, 出血した時には凝固して止血を生ずるのに, 血管内を流れている時には凝固しないという矛盾した性質を持っていることによって生ずる症候群と言っても良く, 血管が破綻してもいないのに, 組織中に含まれる凝固活性化物質(組織トロンボプラスチン)が大量に血中に流入したり, 血管内皮が広範に障害されたりして, 止血機序が全身性に活性化された時に生ずる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |