Japanese
TitleDICの病態生理からみた治療
Subtitle誌上シンポジウム:DICの病態生理からみた治療 特集
Authors前川信博
Authors(kana)
Organization神戸大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume10
Number1
Page39-43
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
AbstractI. 病態生理 1. はじめに DICとは, 通常は凝固と線溶のバランスがとれているため血管内を流動性を保って流れている血液が, 何らかの誘因によって, 凝固機転が病的に亢進した結果, 流血中にトロンビンが過剰に産生され, そのために引き起こされる一連の動的な病的凝固過程を言い, 1960年代末から注目されるようになった病態である. DICにおいては全身の細小血管内に濔慢性の微小血栓を生じ, そのために一方ではいわゆる消費性凝固障害(consumption coagulopathy)や血栓形成に対する生体防御反応としての二次線溶の亢進による出血傾向を生じ, 他方では血栓形成による循環障害のため重要臓器の機能不全を招き, しばしば多臓器不全(MOF)に陥る(図1). 2. DICの発現機序 DICの発現に関与する因子を表1に示す. 同時に多くの因子が関与している場合も多い. 組織トロンボプラスチンやエンドトキシン等の, いわゆる引き金物質(trigger)によって血管内凝固が引き起こされ, ショック・アシドーシス・網内系機能低下等の要因が活性化された凝固因子の処理を阻害しDICを増悪する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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