Japanese
TitleDICの病態生理からみた治療
Subtitle討論 「循環制御」誌上シンポジウム
Authors松田保1), 宇野雅史2), 池田康夫3), 松尾武文4), 村田誠5), 前川信博6)
Authors(kana)
Organization1)金沢大学第三内科, 2)京都府立医科大学第二内科兼輸血部, 3)慶応義塾大学医学部輸血センター, 4)兵庫県立淡路病院, 5)厚生連湖東病院産婦人科, 6)神戸大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume10
Number1
Page45-67
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract松尾(理) それでは, ただいまから「DICの病態生理からみた治療」の誌上シンポジウムを始めさせていただきます. 進行は, 神戸大学医学部教授の岩井先生と私とでやらせていただきますが, 大まかなストーリーをこちらの方で用意しているだけで, あとは, その場, その場に応じて, 皆さん方の討論に従って, 流れを決めていきたいと思います. まず最初に, 本日のシンポジウムのメインテーマでありますDICについて, 皆様方のご意見を拝聴したいと思います. DICが発症するそもそもの理由を考えてみますと, 血液には, 見方によっては非常に矛盾した性格が与えられていて, ある場合には固まらなければならないし, ある場合には固まってはいけない. その相反する性質が, 何かの原因によって, 正常では起こってはいけないような場所で起こってしまった. そのようなことが特に微小循環系で多発したというのが, DICの典型的なものと思われます. 人類は, 最も巧妙に発達した調節機構を止血機構に持っているにもかかわらず, その発動あるいは仕掛けが間違って起こってしまっている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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