Japanese
Titleショック時の心機能
Subtitle総説
Authors岡田和夫
Authors(kana)
Organization帝京大麻酔科
Journal循環制御
Volume10
Number1
Page71-90
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractはじめに ショックの原因はいろいろだが心臓自身の機能が抑制される心原性ショックは当然として, 他のショックでその進行の途中で心機能の抑制がくるのか, または静脈還流の低下, 血圧の低下による冠循環での潅流圧の低下が原因となって二次的に心機能が抑制されるのかに関していろいろ論議されている. Wiggers1), Zweifach2)のがそれを代表するすぐれた論文と思える. さて臨床に於て出血性ショックからは迅速, 適量の輸血, 輸液により比較的離脱でき心機能の回復もみられるが, 敗血症ショックは難治性であるが心機能自身もhyperdynamic, hypermetabolic typeの時点から抑制がくるのか, hypodynamic typeに陥った時に心抑制が生じてくるのかに関しては基礎, 臨床での研究が進んでいる. 本論文ではこれらの最近の研究をまとめてショック時の心機能の研究の進歩を紹介する. I. 出血性ショック 1. 歴史的考察 ショックの研究はまず出血性ショック・モデルで主に行なわれ, Wiggers3)が1942年にこのショックが心不全がもとで非可逆性にいたることを示したのは当時として画期的な研究であった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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