Japanese | |
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Title | アスピリンと血小板 |
Subtitle | 講座 |
Authors | 松岡功, 中畑則道 |
Authors(kana) | |
Organization | 福島県立医科大学薬理学講座 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 10 |
Number | 1 |
Page | 125-131 |
Year/Month | 1989/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | I. はじめに 血小板は, 外傷や血管の損傷に起因する様々な刺激に反応し, 粘着, 形態変化, 細胞内顆粒含有物の放出という一連の反応を伴って凝集するとともに, 血漿中の凝固因子の活性化の場を提供して止血機構における中心的役割を果たしている. 近年, 循環器系疾患の増加にともない, 血管内での血小板の活性化が心筋梗塞や脳梗塞などの血栓性疾患の誘発に深く関与するとして注目されている. このため, 血小板機能を抑制し血栓性疾患の予防や再発を防止しようとする抗血小板療法が試みられている. 特に, 血小板活性化時に産生されるアラキドン酸のシクロオキシゲナーゼ代謝物であるトロンボキサン(TX)A2が強力な血小板凝集, 血管収縮作用を持つことから, シクロオキシゲナーゼ阻害剤であるアスピリンの血栓性疾患への有用性が検討されている. 本稿では, まず血小板機能および血栓形成へのアラキドン酸代謝物の関与についてふれ, 続いてアスピリンの作用ならびに抗血小板薬としての臨床評価について概説する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |