Japanese
Title麻酔と不整脈
Subtitle特集
Authors澄川耕二*
Authors(kana)
Organization*大阪大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume10
Number2
Page215-221
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract麻酔と不整脈を論じる場合, 麻酔に関連して発生する不整脈を問題にする場合と, 特定の不整脈を有する患者の麻酔管理を問題にする場合がある. 後者については他の総説1〜3)に委ねることとし, 本稿では麻酔に特異的な原因を有する不整脈を対象とし, その実態と発生機序および処置について最近の知見を述べたい. 「1. 麻酔中の不整脈発生頻度」統計により大きな差があるが, Vanikら4)は5013例の麻酔中17.9%に不整脈をみている. Hurら5)は患者の術前状態と麻酔中の不整脈の関連を調べた(表1). これでは気管内挿管に伴う不整脈は除外してある. 全体の発生頻度は11%であったが, ASAのリスク分類と相関し, クラス1では6.4%にすぎないが, クラス4では28%にみられた. 高齢者では発生頻度が高く, 12-60才の7.4%に対し, 60才以上では22.6%であった. 麻酔時間が長くなると頻度も増し, 45分以内の8.3%に対し, 3時間以上では17.7%であった. 気管内挿管は強い不整脈誘発因子であるが, 一般症例での発生頻度は1.5-15% 2,5)とみられる. 「2. 麻酔に関連した不整脈」「1)炭化水素麻酔薬の心筋カテコールアミン感作作用」炭化水素麻酔薬は外因性および内因性カテコールアミンの不整脈誘発作用を著しく増強する. これは心筋感作作用として理解されており, その程度は麻酔薬により異なるが, エピネフリンの不整脈誘発血漿濃度で定量的に比較できる6,7)(表2).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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