Abstract | 大阪の国立循環器病センター心臓生理部長の二宮石雄先生を会長として4月22日国立循環器病センターで開催された. 基礎の先生がはじめて会長を務められることになり, 演題の集まり具合などが心配されたが, 終ってみると全くすばらしい会となっていた. 二宮会長はショックの研究は外科, 麻酔科とか生理, 薬理といった垣根をとりさった学際的な交流が必要だと考えていらしたが, 今回の演題も基礎的研究27題, 臨床研究26題となってこの目的に沿った参加者が熱心に発表し討論ももり上った会となった. 特別講演にアメリカのルイーヴィル大学の生理学のHarris教授をお迎えして"Mechanism for microcirculatory responses to hemorrhagic and septic shock"のお話をいただいた. 工学部出身の方が生理学の教授になっていらしたという経歴も珍らしいが, 日本では微少循環に関する研究は比較的少いし, そのためアメリカでの微少循環に関するup to dateな内容が非常に興味深く聴けた. 細動脈は太さにより太いA1, A2から細いA3, A4と分類されるが, 比較的太いA1, A2が出血の早期に収縮しA3は拡張するが, 非代償期に進むとA1の収縮は軽減しA3はさらに拡張してくる. |