Abstract | 日本循環制御医学会の学術集会は, 研究会から学会となって今回が3回目で, 発足してから丁度10回目という節目であります. 従来は日本麻酔学会の前日に行っていたのを, これを機会に同学会から切り離して開催してはという機運もあり, 今回は思い切ってそうすることにいたしました. 会員の皆様にできるだけ多数参加していただくよう, 臨床に直結したプログラムを組んでみました. 斎藤教授の御助言もあり, 初めての試みとしてPro & Conをとり入れてみました. 本邦では硬膜外麻酔と全身麻酔の併用麻酔法が諸外国に比べて多いように思われ, これが果たして心臓手術の麻酔にも安全に応用しうるかどうか, 両麻酔法の長短を討議していただきたいと思いました. シンポジウムの「循環系モニターの現況と将来」では最新のテクノロジーとえられる情報の解析, 価値などについての講演をうかがえるものと期待しております. 次のシンポジウム「開心術をうけた患者の一般手術に対する術前評価」では, 最近バイパス手術や弁置換術をうけた患者が, 心臓以外の手術をうける機会が多くなって来ており, その術前評価について, 麻酔科, 心臓外科, 循環器内科の3科で論じていただこうと思いました. |