Japanese
Title心電図モニタリング
Subtitle特集
Authors小林旭*
Authors(kana)
Organization*金沢大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume10
Number3
Page365-369
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心電図学の成書は数多いが, 診断学に重点がおかれており, モニタリングに関する事項は軽視されがちである. 診断とモニタリングを区別することには異論があるかもしれない. しかし, モニタリングでは, 図1に示すような双極誘導を用いることが多く1), 診断用の誘導法とは異なっている. また, モニタリング用の心電計は, 基線の安定化をはかるため, 時定数が1.5秒以下(診断用は3.3秒)に設定されており, その波形には若干のひずみが生じている, したがって, モニタリング用心電計で判読できる項目は, (1)心拍数, (2)不整脈, (3)STセグメントの3者が主なものであり1), 診断用心電図にくらべ制限を受ける. しかし, モニタリングでは時間経過が加味されるため, 数少ない項目からでも, 診断用とは異なった有用な所見が得られる. 本稿では, 上記の3項目に焦点を絞り, 手術室および集中治療室での心電図モニタリングについて, 現況と将来への展望を述べる. 「1. 心拍数」現在のモニタリング用心電計は, R波を認識して心拍数を表示する. 心拍数自体も重要な生体情報であり, その異常には原因の追求と対処が必要である. しかし, 多くの場合, R波の頻度をそのまま記録してみても, 図2-Aのように, 特別なことは見い出せない.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】