Japanese
Title心拍出量のモニタリング
Subtitle特集
Authors豊岡秀訓*
Authors(kana)
Organization*東京医科歯科大学医学部麻酔・蘇生学教室
Journal循環制御
Volume10
Number3
Page379-384
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」心拍出量の測定法には数多くのものが知られているが, 臨床的なモニター法として要求される簡易さ, 低侵襲性, 精度その他の条件すべてを満足するものは数少ない. ここでは連続的に心拍出量をモニタリングする方法として最近注目され始めている3つの方法すなわちnon-invasiveな食道超音波ドップラー法, 胸郭インピーダンス法, 及びinvasiveな熱勾配法について若干の使用経験をのべ, その問題点, 心拍出量モニター法の将来の発展の方向について私見をのべたい. 「食道超音波ドップラー法1)」現在, 市販の機器としてはDatascope社のACCUCOM, およびLawrence社のL-3000などがある. これらは原理, 外形, 使用法ともに非常に似かよったものである. 原理としては食道内より下行大動脈に向けた連続波(continuous wave, 2.5mHz程度)の超音波ドップラープローブにより下行大動脈血流速を測定し, これにある一定の定数をかけることにより心拍出量を連続的に推定する方法を用いている. 機器の較正(すなわち血流に乗ずる定数の決定)には, 一度真の心拍出量を知ることが必要であるが, このためにはいずれの測定方法を用いてもよい. 市販の機器では本法があくまでもnon-invasive methodであることを生かすため胸骨上窩から上行大動脈に向けた別の超音波ドップラープローブにより血流速を測定し, 超音波エコー法またはノモグラムを用いて身長, 体重より求めた上行大動脈径とから心拍出量を決定する方法が勧められている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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