Japanese
Titleモニタ機器とコンピュータ処理
Subtitle特集
Authors山村剛康*
Authors(kana)
Organization*北海道大学医学部麻酔学講座
Journal循環制御
Volume10
Number3
Page399-404
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」手術室やICUでは数多くのモニタが使用されて患者の全身状態をさまざまな角度から監視し, 変化に対して迅速な対応がなされる1-3). しかし, 一方ではモニタから得られる情報判断, 情報の記録が複雑になり, これらの問題を解決するためにコンピュータ処理が要求されるようになった. 本稿では, モニタ機器からの情報をコンピュータ処理する際に特に問題となると思われる以下の3点を中心に解説する. 1. モニタとコンピュータとのインタフェース 2. 情報の処理と保存 3. 臨床におけるコンピュータの有用性 「1. モニタ・コンピュータインタフェース」モニタは生体現象を定量化し, その瞬時値の測定を連続的に繰り返す. 大部分のモニタでは出力は電圧値で得られる. 生体現象は一般にある限定された範囲内で変動するので測定値の変動の上限と下限の幅(full scale)は経験的に定めることができる. 測定値は通常連続値(アナログ量)で得られるが, コンピュータで扱えるのは離散値(ディジタル量)のみであるので測定値を量子化(digitize)してコンピュータの入力ポートに与える必要がある(図1). 「1)A/D変換の精度4-7)」アナログ量である入力電圧をディジタル値に変換する際には誤差を生じ, これと量子化誤差という. 無限にあるアナログ量を有限個のディジタル値に置き変えるので, 量子化誤差は本質的に避けることができない.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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