Abstract | 第11回, 日本麻酔・薬理学会総会は平成元年6月23日(金)及び24日(土)の2日間に亘って, 日本大学医学部麻酔学教室教授山本亨会長の主催で, 浦安, シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルでA・B・C・Dの4会場を使用して開催された. 新しい麻酔薬セボフルレンのシンポジウムを皮切りに, 招待講演4題, 教育講演2題, 一般演題118題の数多くの内容ある演題を僅か1日半で立派に消化し, 研究会から発足した初回の学会としては大成功であった. 丁度天候が梅雨に当り, 学会中雨にうたれたが, 主催者の熱心な努力により, 招待講演及び教育講演で各分野におけるエキスパートを招聘され, またその内容も充実していたので会員の過半数が参加されたことは今後会を運営するものに深く印象づけられた. 招待講演IはフィンランドのTurku UniversityのSalo教授によって, 麻酔・手術による免疫反応がテーマであった. 免疫反応発生の因子, 機構, 臨床的意義, その反応の測定方法と評価について総説的に解説された. 2番目の中国のZheng Fang教授には中国における麻酔方法と使用されている薬剤について講演された. 中国における麻酔の現況が理解することが出来て認識を新たにすることが出来, 非常に参考になった. |