Japanese
Titleイソフルレンの心・循環系への作用
Subtitle総説
Authors櫻谷憲彦*, 山村剛康*, 劔物修*
Authors(kana)
Organization*北海道大学医学部麻酔学講座
Journal循環制御
Volume10
Number4
Page583-594
Year/Month1989/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」イソフルレンは, メチルエチルエーテルの構造を有し, エンフルレンの異性体として1965年に発見された1). 血液/ガス溶解係数(37℃)が1.4とエンフルレンより小さいため肺胞濃度の上昇が早く, 麻酔の導入が速やかである. 一方, 一麻酔終了時には肺胞からの排泄が早いので, 麻酔からの覚醒が速やかである2). ゴムやプラスチックへの浸透はきわめて少ない3). 体内でほとんど代謝を受けず4), また, 代謝中間産物が肝や腎に対して毒性を示す可能性が小さい5). イソフルレンのMACは酵素とともに与える場合は1.15%, 70%の笑気と併用する場合は0.50%である6). ハロセン, エンフルレンに優るイソフルレンのこれらの種々の特徴を認められていたが7), 一時期, 肝における発癌性に疑いが持たれたために臨床使用の許可が遅れ, 1981年から米国およびヨーロッパにおいて広く用いられている. 近く, 日本においても発表される予定である. ここではイソフルレンの心・循環系に及ぼす作用について文献的考察を行う. 「1. 循環動態への作用」若年健康者では, 動脈血炭酸ガス分圧(Paco2)が正常範囲内で, 体温が一定の場合には, イソフルレンの1〜2MACでは心拍出量cardiac output(CO), 前駆出時間pre-ejection period(PEP), 平均心室拍出率, 拍出時間, 心弾道図におけるIJ波の高さのいずれをも変化させないと報告されている8).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】