Abstract | 1989年アメリカ麻酔学会(ASA)年次総会はNew Orleansにおいて, 10月14日-18日に開催された. 会長はHouston大学Galvestone校のJames F.Arens教授がつとめられた. New Orleans Convention CenterとHiltonが会場となったが, 1万人以上の参加者とあって, どの会場も会員とその家族であふれており, 市内の主要なホテルは学会関係者で占拠された状態であった. 6年振りの参加であったが, 会の雰囲気はこれまで感じていたものと同様に, 世界のトップレベルの学会であるという意識が主催者側にも参加者側にもあった. 今回はこれまでになく多くの一般演題の採用があったこともあり, 日本からの演題も参加者も例年になく多いものであった. ちなみに, 一般演題数は1986年586題1987年677題1988年914題, 1989年1204題であり, 今年は抄録の長さが従来の半分になっている. ASAの一般演題採用率は3割位とされていたが, 今年は少しゆるくなったと思われる. しかし, 学会関係者はレベルは下っていない, 年々会員が増加し, 応募演題数が増加しているからであると説明している. いずれにせよ, 日本から40題位の演題が, そして私共の施設から8題の演題がASAで発表されたことの意味は大きいと考えられる. 学会の内容は, 御承知の通り14日, 15日はrefesher course lecturesがあり, 2日間で83のテーマで, それぞれの権威が講義するとあって, どの会場も満席のようであった. |