Japanese
Title左房・左室挙動における肺静脈血流動態:経食道心エコー図による検討 -内科領域-
Subtitle特集
Authors高元俊彦*, 新田政男*, 谷口興一*, 丸茂文昭*
Authors(kana)
Organization*東京医科歯科大学第2内科
Journal循環制御
Volume11
Number1
Page11-17
Year/Month1990/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「1. はじめに」これまで, 超音波ドプラー法(パルス, 連続波, カラーフロードプラーなど)は, さまざまな心血管系における血流情報の解析に応用されてきた. しかしながら, 肺静脈, 冠静脈洞など一部の血管系では, その解剖学的位置や流れの方向とも関連して, ドプラー法での観察が困難なこともあり, これまでに十分な知見が蓄積されてはいない. 経胸壁からのアプローチ法では, 肺静脈血流を心尖4腔断面像においてとらえることとなる. この際, 右肺静脈は左房後方の心房中隔寄りの位置から, ビーム方向に対し平行に左房内に流入するため, 開口部の検出は可能であるが, 肺静脈血管内でのサンプリングは, 検出深度が大きく, 方位分解能が低下する部位であるため, 必ずしも容易ではない. また左肺静脈は, 心尖部からのビーム方向に対して, 直行して左房内に流入するため, ほとんどの症例では検出できない. これに対し, 近年注目されている経食道心エコー図法(TEE:transesophageal echocardiography)は, 食道内に留置した探触子から, 左右の肺静脈を鮮明かつ近視野に観察できるため, 肺静脈左房開口部より数cm上流側までのさまざまな部位で, ドプラーサンプリングが可能となる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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