Abstract | 第6回アセアン麻酔学会(ACA)総会は, Dr.Manuel Silao会長のもとで1989年11月28日(火)から12月1日(金)までの4日間, フィリピン・マニラの国際会議場で開催された. 今回日本からの出席は, 北海道大学から劔物修教授以下6人(演題8)と藤森貢教授, 檀健二郎教授, 諏訪邦夫助教授, その他には, 筑波大学から1人であった. ほとんど全員が学会場の真横のWestin Philippine Plaza Hotelだったようで, 後にこれが命拾いになろうとは, 誰も予想していなかったはずである. 11月27日(月)成田発マニラ行JALで午後2時過ぎに, ニノイ・アキノ国際空港に到着した. 空港でお会いした大阪市立大学の藤森貢教授と共に, オンボロのリムジンに乗ってホテルに到着した. 空港からホテルまでに感じたことは, この国の貧困(経済的, 政治的)であった. その日は早速学会の登録とスライド受付を済ませ, 後は発表当日を待つだけにした. 雪の積もっている札幌から常夏のマニラへと気温差30℃以上の変化にはさすがに驚かされたが, 丁度乾期だったので暑さにはすぐに慣れた. 11月28日, 午前9時30分から開会式がにぎにぎしく催された. フィリピンのみならずアジアにおける麻酔界の大御所であるProf.Quintin J.Gomezを中心に, アセアン6ヵ国代表と学会役員が壇上に並び, それぞれ挨拶と祝辞を述べた. |