Japanese
Title新しい救急蘇生法
Subtitleトピックス
Authors石田詔治*
Authors(kana)
Organization*兵庫医科大学救急部
Journal循環制御
Volume11
Number1
Page151-153
Year/Month1990/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」日本救急医学会では最近, 「救急蘇生法の指針」を改定した1). 改定は一次, 二次救命処置にわたっているが, 本項では紙面に制限があるので, 医師が行う二次救命処置に限定して主要な改定点を紹介する. また一部, 最近のトピックスにも言及したい. 「1. 主要な改定点」「1)人工呼吸と循環補助」従来通りポケット・マスクを推奨した. 両手で気道確保, マスクと顔面の密着がはかれるからである. バッグ・マスク人工呼吸器を使用する時は, 片手で気道確保, マスクと顔面の密着をはかるのが困難であるので, 二名での使用を勤めた. すなわち, 一名はポケット・マスクの要領でマスクを管理し, 他の術者がバッグを操作するのである. ただし, この方法は欧米では術者が二名いるので効率が悪いとして推奨されていない. 心マッサージの原理は胸腔内圧の変動であることがほぼ確定してきた. この原理では圧迫の回数が多ければ多いほど効果が良いので, 心マッサージのスピードは救助者の人数にかかわらず1歳以上では毎分80〜100回とした. また同様の理由で, 気管内挿管した場合は人工呼吸と心マッサージのリズムは考慮する必要はなくなった. 胸壁・肺損傷, フレイル・チェスト, 喘息重積発作や気道が狭く通常の太さの挿管チューブが使用できない場合にはジェットベンチレーションを適応する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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