Abstract | 「1. 組織・機構」日本循環制御医学会会員の大部分の先生方は, 北大応用電気研究所と云っても初めて耳にされることと思いますが, 本誌編集委員の傷物教授のお言葉を戴き私どもの研究所を紹介させて戴くこととなりました. 応用電気研究所は昭和21年以来電気工学, 理化学及び医学生理の境界領域での電気の応用に関する総合研究を目的に北海道大学の附置研究所として存続しているが, その前身は昭和18年に設置された超短波研究所である. 超短波研の開設に尽力されかつその所長を勤められた故蓑島高先生(当時北大医学部教授)は蛙の脊髄標本が短波に反応することをみて, 生体に対する短波の影響を明らかにしておくことの必要を痛感し, 開設に向けて奔走することになったと述べておられる. このような発足の状況から明らかなように. この研究所には, 初めから生理, 生体物理, 30年代半ばから新たな部門が加えられてメヂカルエレクトロニクス, メヂカルトランスジューサ, 生体制御, 感覚情報工学という生命科学・生体工学を目指す部門が含まれている. 研究単位はすべてで15の研究部門と電子計測開発施設からなり, 数学, 電子工学, 物理学, 化学, 生理学, 生体工学などの幅広い分野からの人材を集めている. 研究方向としては電気の応用から光の応用を目指すものが増えてきている. |