Abstract | 第1回ミュンヘン, 第2回神戸の後を受けて, 今回はハンガリーのブタペスト市(人口210万人)で開催された. この分野の会は米国の心臓血管麻酔学会が発足12年目, 日本循環制御医学会が11年目, ヨーロッパのそれはさらに1年遅れと, 各国とも会が出来てからまだ日が浅くはあるが, 年ごとに盛会の度を加えていることもあり, 近年の東西雪融けムードも手伝って, 3回目の国際シンポジウムをハンガリーで開催する運びになった次第である. 現地での実務は中央国立病院麻酔・集中治療科勤務でハンガリー麻酔学および集中治療医学会事務局長のマリアジャネチコ(Maria Janecsko)博士が担当したが, 同学会の規模が小さく経済的にも力不足なので, ドイツ心臓センター(ミュンヘン)のRichter, Barankay両博士がプログラム編成や資金調達をはじめ細部にわたって実質的な協力というか, 組織委員会のかなめとして働いたとのことであった. 両博士はハンガリー出身のドイツ人である. また, 米国心臓血管麻酔学会国際交流委員長のSilvay教授(マウントサイナイ医大)も旧ハンガリー領(現在はチェコ)の出身ということで力を入れていた. この間のいきさつはハンガリー科学アカデミー前総裁センタゴサイ(J.Szentagothai)氏の挨拶, 組織委員会代表たちの開会の辞によく現れていた. |