Japanese
Title抗不整脈薬のTDMについて教えて下さい?
Subtitle質疑応答
Authors上野和行*
Authors(kana)
Organization*国立療養所千石荘病院薬剤科
Journal循環制御
Volume11
Number4
Page574-577
Year/Month1990/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「1. TDMの必要性」抗不整脈薬のTDM(Therapeutic Drug Monitoring)の必要性に関しては, 薬物の薬物動態の個人差の大きさと, 有効治療濃度域の巾の狭さにある. 「1-1 個人差」薬物は, 一般に肝クリアランスに影響を受ける薬物と腎クリアランスに影響を受ける薬物に大別される. 抗不整脈薬の多くは, 肝クリアランスに影響を受ける薬物である. すなわち, 肝において代謝を受け, 尿中, あるいは胆汁中に排泄される薬物である. 従って, 肝における薬物代謝酵素系のcapacityの個人差が, 薬物の投与量の個人差, 換言すれば, 薬物の体内動態, 薬効の個人差となって表われる. 又, 一般に, 薬物は投与量の増減に応じて, 血中濃度が直線的に増減すると考えられている(線形性)が, 投与量の変化以上に血中濃度が変化し, 直線性を示さない(非線形性)場合がある. 例えば, 抗不整脈薬においては, アプリンジンが通常投与量で非線形性を示す. また, 通常投与量で線形性を示す抗不整脈薬においても, 個人によっても, あるいは高用量, 又感染時などにおいて非線形性を示す場合がある.図1 1)に, アプリンジンの投与量と血中濃度の関係を示したが, 個人差の大きさとともに, 非線形性が理解できる. 「1-2 有効治療濃度域」抗不整脈薬の有効血中濃度域は非常に狭く(表1), 中毒域がすぐ近くにあることが, これらの薬物の使用上の難しさを表わしている. 以上, 抗不整脈薬の個人差, 有効域の巾の狭さについて書いたが, TDMの重要性が理解できると考える.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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