Japanese
Title血管拡張療法の限界 -good responderを見究める-
Subtitle巻頭言
Authors無敵剛介*
Authors(kana)
Organization*久留米大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume12
Number2
Page185-186
Year/Month1991/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract術中麻酔管理およびICU管理下での循環管理には多くの方策が提唱され, 極めて論議が多い. その中でも特に血管拡張を促し末梢組織への酸素化(DO2/VO2)促進に重点を置く管理方法は最近話題が多い. 麻酔科医による循環管理の方策は他科医によるものとは本質的に異なると考えることによってこれらの話題を分析してみる. 麻酔科医は終始患者のそばを離れず, 分秒単位の時間感覚の中で生体情報の計測を行い, 分析し, その変化の予測的認知を行って, titratableな管理を思考し遂行する. このような思考過程を背景に麻酔科医が考える血管拡張を背景とする方策には少なくとも三つの問題点が指摘される. まず, 血管拡張薬に対するgood responderの患者か否かを見究める問題である. われわれ麻酔科医は生体機能変化そのものに極めて密接であるばかりでなく, その時間的要素に最も鋭敏な専門医である, 最近の血管拡張薬や交感神経遮断(胸部硬膜外麻酔や高位脊麻など)による急激な不測の血圧下降に関連する合併症の報告は極めて多く, 適正な血圧管理を怠ったことへの反省は現在でも依然として指摘が多いが, 麻酔科医にとって血圧制御は最大の感心事である. PEEPやCPAPによってPaO2は上昇し, 心拍出量(CO)はむしろ増大し, DO2は増加する症例はPEEPやCPAPに対するgood responderである.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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