Japanese
Title局所麻酔薬の循環系への影響
Subtitle巻頭言
Authors藤森貢*
Authors(kana)
Organization*大阪市立大学医学部麻酔・集中治療医学
Journal循環制御
Volume12
Number3
Page385-386
Year/Month1991/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract局所麻酔薬による循環系の変化には, 脊椎麻酔や硬膜外麻酔などの麻酔法による影響と, 血中に移行した局所麻酔薬によるものに大別できる. 本稿では後者による場合について主として述べる. 一般的に血中の局所麻酔薬濃度が中毒量以下の場合は大きな影響が現れてこない. これは直接の心筋抑制作用と中枢神経を介する心血管刺激作用とが相互に作用し循環抑制作用が表面に出て来ないためと考えられている1). リドカインの心筋に対する直接作用については多くの研究があり, 血中濃度の増大により脱分極の上昇率が減少するが静止膜電位は変化せず, 治療量に相当する血中濃度では心筋の興奮を抑え膜安定化作用により異所刺激発生に伴う不整脈を抑制するといわれている. これに対しブピバカインの心毒性を裏付ける報告が多い2)3). これには心筋収縮力の低下と4), 不整脈誘発作用があり5), 陰性変時作用が他の局所麻酔薬より強く, 心房に対する直接作用が関与し, 伝導系に対する抑制作用が不整脈発生の原因とされている6,7,8). 中枢神経系を介し心血管を刺激する作用は, 痙攣量以下の局所麻酔薬を投与した場合に血圧上昇, 心拍出量増加, 末梢血管抵抗増加などにより現れて来る.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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