Japanese
Title心臓の神経性調節と硬膜外麻酔
Subtitle特集
Authors土肥修司*
Authors(kana)
Organization*岐阜大学医学部麻酔科
Journal循環制御
Volume12
Number3
Page407-412
Year/Month1991/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「1. 緒言」心臓の拍動数と拍出力は交感神経系と副交感神経系からなる自律神経活動の瞬時的な調節を受けている. Starlingの心臓法則による一回拍出量の調節は内因性機構であるが, 心臓神経による心拍数や心筋収縮力などの調節は外因性機構の一例である. 自律神経系によるこの外因性調節機構は, 心臓の受容器のみならず末梢動脈(大動脈弓, 頚動脈)や肺血管系にある圧受容器からの入力を受けて, 末梢血管抵抗にも影響し, 心拍出量, 心拍数, 血流分布, そして動脈圧を秒単位で瞬時的に規定している. 更にまた, この神経性調節は呼吸運動によってもまた化学受容器の活動にも影響される. 麻酔薬が心臓の内因性及び外因性調節に影響を与えることは良く知られている. 本シンポジウムでは, 心臓の神経性調節に及ぼす硬膜外麻酔の影響に関して簡単なまとめを試みる. 「2. 心臓の自律神経活動」心臓の自律神経は, 心臓交感神経及び副交感神経(迷走神経の心臓枝)の2つの相反する生理機能を有する神経から構成されている. 脊髄後角に細胞体をおく心臓交感神経は胸髄T1-5から出て, 副交感神経は延髄の血管運動中枢(弧束核・疑核)や迷走神経背側核を中枢とし迷走神経, 舌咽神経となって, 互いに大動脈弓と肺動脈基部周囲で吻合し心臓神経叢を構成し, 多数の神経線維を心臓に送っている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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