Japanese
Title心室不整脈と突然死
Subtitle総説
Authors田辺晃久*
Authors(kana)
Organization*東海大学第1内科
Journal循環制御
Volume12
Number3
Page427-434
Year/Month1991/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」突然死とは全く予期しない人が, あるいはその時期には死亡が予期されない患者が突然死亡することをいう. この数は米国では年間40〜50万人ともいわれ, わが国では信頼性の高いデータはないがおおよそ5〜6万人と推定されている. 突然死の直接の誘因は, 死亡時にHolter心電計を装着し, その解析が可能であった例からの検討では, 70〜80%が心室頻拍-心室細動-心停止であり, 他は徐脈性不整脈-心停止であったという1〜3). また基礎疾患は陳旧性心筋梗塞をはじめとする虚血性心臓病が80%を占めたという. 本稿では, まず日常生活上最も突然死と結びつきやすい陳旧性心筋梗塞例において, 日常行われる循環器諸検査の結果からみた突然死の危険因子を述べ, 最後にホルター心電図上記録された心室頻拍例の長期予後, とりわけ突然死との関連を筆者らの成績を中心に報告する. なお, 突然死の定義は心臓急死という立場から, "意識消失により失倒があり, これを確認する人が存在し, 発症1時間以内に心電図心停止により死亡した例"とした. 「陳旧性心筋梗塞患者の突然死と生前循環器諸検査成績4)」心筋梗塞患者では急性期死亡を免れ, 家庭生活や社会生活に復帰しても, なお突然死がまれではない. しかし, 突然死は陳旧性心筋梗塞患者のすべてに生じやすいのではなく, 心臓に一定の条件, たとえば心室不整脈, 残存心筋虚血発作, 高度左心機能低下などをもちつづける例に生じやすいとされる5).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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