Japanese
TitleEar Densitographyの麻酔科的応用
Subtitle講座
Authors藤瀬久美子*, 松本早苗*, 内田盛夫*, 岩坂壽二**, 杉浦哲朗**, 松谷正秀***
Authors(kana)
Organization*関西医科大学麻酔科学教室, **関西医科大学第2内科, ***大阪府済生会野江病院循環器内科
Journal循環制御
Volume12
Number4
Page727-733
Year/Month1991/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「はじめに」現在, 心循環系のモニターとして, さまざまなものが開発されており, 心電図(ECG), 心エコー図1), 食道ドプラなどの非観血的方法2), Swan-Ganzカテーテルなどを利用する観血的方法などがある. 麻酔科としてこれらを利用するには, (1)安全である, (2)操作が簡単である, (3)確実かつ再現性がある, (4)外部からの影響を受けにくい, (5)経済的であるといった条件を満たす必要がある3,4). Ear Densitography(EDG)は米国において開発され5,6), 心筋梗塞患者の運動時における心機能測定や治療効果の判定など7,8), 主に内科領域で用いられていた. 我々はこのEDGの体動などにあまり影響されにくいという, 従来の左室収縮時相(STI)測定装置には見られなかった利点を麻酔中のモニタとして利用できないかと考え, 臨床応用を試みこれまでにもEDGの麻酔科的有用性を報告してきた9-11). 本稿では, これまでの吸入麻酔薬および血漿増量剤によるSTIの変動に関する報告に新しい研究結果を加えてEDGの有用性について論述する. 「EDGとは」従来のSTI測定装置は頚動脈波, ECG, 心音図(PCG)の三つを組み合わせることによりSTIを測定することができる. EDGとは本来, 耳介に装着する光電容積脈波計のことであるが, それをホルタ心電図に組み込むことによりECG波形と合わせてSTIを測定できる装置を開発した(Fig.1).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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