Japanese
TitleEnalapril
Subtitle薬剤紹介
Authors伊東春樹*
Authors(kana)
Organization*心臓血管研究所付属病院
Journal循環制御
Volume13
Number1
Page177-180
Year/Month1992/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstractアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)は, captoprilに始まり, 現在では開発中のものを含めると十指に余るほど数えられる. そのほとんどが高血圧に対する適応を認められ, 第一選択薬の一つとして繁用されている. 従ってその作用機序については語り尽くされているので, 本稿では最近慢性心不全に対する適応を認められたenalaprilについて, 心不全におけるその作用機序と効果について述べる. 「I. レニン-アンギオテンシン系の概要(図1)」肝臓で合成されたアンギオテンシノーゲンは腎から分泌されたレニンによりアンギオテンシンI(AI)となり, アンギオテンシン変換酵素(ACE)によりアンギオテンシンII(AII)となって, さらにアミノペプチダーゼによりアンギオテンシンIII(AIII)へと変換される. AIIIは血管平滑筋を収縮させて血圧を上昇させ, 副腎皮質でアルドステロンの産生・分泌を促進, Na貯留と細胞外液を増加させる. また, 副腎髄質からのカテコラミン放出を促進し, 末梢でのノルエピネフリンの作用を増強, 同時に心筋自体に対しても収縮力増加や心筋細胞の肥大を起こすと言われている. ACEは血管拡張物質であるブラジキニンの分解やプロスタグランディンの生成阻害作用も持ち, やはり血管収縮の方向へと作用する.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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