Japanese
Title臓器虚血の特異性―内科領域での肝虚血と注目点―
Subtitle特集 誌上シンポジウム =臓器虚血の特異性〔肝〕=
Authors佐藤信紘
Authors(kana)
Organization順天堂大学消化器内科
Journal循環制御
Volume13
Number2
Page213-219
Year/Month1992/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract「I. 肝マクロおよびミクロ循環の意義と役割―序に変えて」肝の微小循環は肝細胞機能に必要な酸素や種々な代謝産物, ホルモンを輸送し, 肝機能の維持にとりその恒常性維持はきわめて重要であることは周知の通りである. 肝循環の生理や調節機構の詳細そして肝の種々な病態における肝の循環動態が明らかになるにつれ, 肝循環の異常が種々の肝病変の発生, 進展, 肝硬変への移行などに深く関与することが明らかにされてきた. 又, 肝循環は臨床的には肝硬変に代表される門脈圧の亢進, 肝内, 肝外シャント形成を背景として発生する異常な肝血行動態を中心として古くから注目されてきた. 種々な方法で肝循環の評価が行われており, 病態の把握, 肝機能の評価に応用されている. さらに, 最近話題になっている肝虚血は, 外科的には肝移植や広範肝切除術の際にはしばしば生じていると考えられ, また出血性ショック, 外傷の際にも重要な問題である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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