Japanese | |
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Title | 虚血性肝障害の発生機序と予防 |
Subtitle | 特集 誌上シンポジウム =臓器虚血の特異性〔肝〕= |
Authors | 竹井謙之, 川野淳, 房本英之, 鎌田武信 |
Authors(kana) | |
Organization | 大阪大学第1内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 13 |
Number | 2 |
Page | 239-247 |
Year/Month | 1992/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「はじめに」肝臓は, 生体において物質の合成, 代謝機能の中心的役割を果たしているが, それゆえに非常にエネルギー需要が大きい臓器であり, 短時間の虚血に対しても感受性が高く, 速やかに組織学的・機能的障害が招来される. 肝虚血は, 様々な病態に合併するが, とりわけ広範囲の肝切除術や肝移植では不可避である. 肝切除術では, 出血を最小限にするため肝血流の一時遮断が繁用されている. 一方, 肝移植においては, ドナー肝は保存液中に浸漬冷保存され, 臓器は長時間のcold ischemiaの状態におかれることになる. 最近, 新しい臓器保存液の登場により, 保存可能時間は改善されたが, 長時間保存後の肝グラフト機能不全, いわゆる"primary nonfunction"の発生を完全に予防するには至っていない. また, 脳死状態のドナーは, 循環動態が不安定になっていることが多く, 臓器獲得時すでに肝臓が虚血状態におかれていることもありうる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |