Japanese | |
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Title | MOFと肝障害 |
Subtitle | 特集 誌上シンポジウム =臓器虚血の特異性〔肝〕= |
Authors | 国元文生 |
Authors(kana) | |
Organization | 群馬大学付属病院集中治療部 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 13 |
Number | 2 |
Page | 249-256 |
Year/Month | 1992/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「1. はじめに」MOF(Multiple Organ Failure)なる用語が使われはじめて15年が経過した. 当初は重症病態が進行する過程に共通して認められる症候群としてとらえられても, 多臓器不全にいたるメカニズムと臓器関連についてはあまり知られていなかった. 近年炎症性の刺激により免疫細胞から分泌されるサイトカインの発見とその多彩な作用についての知見が得られ肺障害, 肝不全, 代謝異常などをきたすメカニズムが解明されつつある. 特に肝臓はMOF進行の中心となる臓器とされるが, 本稿ではMOFにともなう肝不全状態に関して最近の知見を紹介し, 肝保護的MOF治療法について概説する. 「2. MOFの概念, 定義, 診断基準」集中治療領域における人工呼吸法, 血液浄化法, IABP, 心肺バイパス等の循環補助法の発達はショックや外傷後の単臓器不全患者の死亡を減少させたが, 治療の経過中に肺, 肝, 腎, 血液凝固系, 消化管などのいくつかの主要臓器に, 同時あるいは経時的に重篤な機能不全が進行する症例が出現するようになってきた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |