Japanese | |
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Title | 塩酸チリソロール |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 谷口興一 |
Authors(kana) | |
Organization | 県立前橋病院 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 13 |
Number | 2 |
Page | 311-316 |
Year/Month | 1992/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「1. 緒言」β遮断薬は, Ca2+拮抗薬やACE阻害薬と共に高血圧症の重要な治療薬の1つとして位置付けられている. 一方, 問題点としては代償反応に伴う末梢血管抵抗の増大や, 気管支平滑筋の収縮, 脂質・糖質代謝への影響などがあげられる. したがって, 安全性が高く, かつ問題点が少ない薬剤, 特に最近ではquality of life(QOL)の向上やコンプライアンスのよい薬剤の開発が望まれている. 今年, 新しく認可された塩酸チリソロール(tilisolol hydrochloride)は日清製粉(株)で合成・開発され, 血管拡張作用を有する1日1回投与のβ遮断薬であり, マルホ(株)からダイム錠, 富山化学工業(株)からセレカル錠という名称で, 高血圧症および狭心症治療薬として本年6月より販売される. 「2. 薬剤の概要」塩酸チリソロール(tilisolol)の構造式は図1に示すごとく, isoquinoline誘導体で, 分子式はC17H24N2O3・Hcl, 分子量は340.84である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |