Japanese | |
---|---|
Title | 一酸化窒素(NO)と循環制御 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 砂野哲 |
Authors(kana) | |
Organization | 近畿大学高血圧研究所 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 13 |
Number | 3 |
Page | 341-342 |
Year/Month | 1992/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | ノルアドレナリンで収縮させた血管にアセチルコリンを作用させた場合に, 収縮あるいは弛緩など一定した反応がえられない. これには標本作成の技術も関係がありそうだという通常見捨ててしまいそうな結果にニューヨーク州立大学のFurchgott教授が着目し, 血管内皮が弛緩物質を遊離することを見いだし, Nature誌に発表したのは1980年のことであった. この物質は内皮由来の弛緩因子(Endothelium Derived Relaxing Factor, 略してEDRF)と呼ばれたが, この発見はこの因子の性格, 生理的作用と, その本位の追求に関する多くの研究につながり, さらにエンドセリンなどの血管収縮因子の発見, これらの因子の生体内における極めて多様な生理学的役割の解明へと発展していった. この物質は遊離された後短時間で活性を失うものであり, この因子による血管弛緩反応は血管平滑筋のcyclic GMP産生によってmediateされるものであること等がまず明らかとなってきた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |