| Japanese | |
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| Title | 腎血管構築の特異性 |
| Subtitle | 特集 誌上シンポジウム =臓器虚血の特異性(腎虚血)= |
| Authors | 坂井建雄, 小林直人 |
| Authors(kana) | |
| Organization | 順天堂大学医学部解剖学 |
| Journal | 循環制御 |
| Volume | 13 |
| Number | 4 |
| Page | 567-573 |
| Year/Month | 1992/ |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本循環制御医学会 |
| Abstract | 「1. 腎血管系に対する機能的要請」ヒトの腎臓は, 左右合わせて200グラムほどの臓器で, 体重の0.3%程を占めるに過ぎない. それに対して, 腎血流量は毎分1000ミリリットルほどで, 心拍出量の20%にも相当する. 血液は, 単に腎の組織に酸素と栄養を送るだけでなく, 腎臓が尿生成という機能を果たすために不可欠なのである. 肺では, 肺動静脈と気管支動静脈, 肝臓では門脈と固有肝動脈というように, 機能血管と栄養血管が分離している例もあるが, 腎臓では腎動静脈が, 機能血管と栄養血管を兼ねているのである. 腎臓での尿生成過程は, 大きく2つに分れている. 第1の糸球体濾過 glomerular filtrationでは, 血漿の約20%にあたる毎分110ミリリットルほどが, 濾過をされて尿細管に流し込まれる. 1日あたりでは, 約160リットルにもなる. 尿生成の第2の過程は, 尿細管での再吸収 tubular reabsorptionである. |
| Practice | 基礎医学・関連科学 |
| Keywords | |