Japanese | |
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Title | 老化と術後予測死亡率 |
Subtitle | 巻頭言 |
Authors | 藤田達士 |
Authors(kana) | |
Organization | 群馬大学麻酔・蘇生学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 14 |
Number | 1 |
Page | 1-2 |
Year/Month | 1993/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 老化とは加齢と共に不可逆的に進行する分子病態的, 生理的および形態的な衰退現象であるが年齢の定義は絶対的ではない. 1907年には50歳以上の167手術例が老人外科として報じられたが, 1985年には100歳以上の6手術例でセンテナリアンは暦年齢のみで判定できないとされた1). 1次加齢は暦年齢に従う機能の低下によって起こる現象であり, 2次加齢は疾患や外傷で起こる効率の低下であって, これが1次加齢を促進する. これが老化の判定を困難にする. 加齢は常に減衰曲線上を下降するとはかぎらない. 副交感神経系は衰退し続けるがカテコラミン遊離は変わらず, 逆にクリアランスが低下するので血中濃度が増す. このため安静時心拍数は40〜60歳を底にして, 若年者と高齢者で共に増加する2次曲線を呈する2). また無症状性拡張期高血圧は大動脈のコンプライアンスが低下する老人では起きやすい生理的反応である. だが頑固な医師はこの拡張期高血圧を下げようとする. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |