Japanese | |
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Title | 無症候性心筋虚血の概念とその対策 |
Subtitle | 特集 シンポジウム =無症候性心筋虚血の治療をめぐって= |
Authors | 川久保清 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京大学医学部保健管理学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 14 |
Number | 1 |
Page | 7-9 |
Year/Month | 1993/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 「無症候性心筋虚血の概念」虚血性心疾患の概念の変遷をみると(表1), 1962年のWHO分類では, 無痛性虚血性心疾患という分類があった. しかし, その後の虚血性心疾患の分類項目には無症候性心筋虚血の項は無かった. 近年の冠動脈疾患の診断技術の進歩から, 狭心症状を示さない心筋虚血発作が有る事が再度注目され, 1981年 Cohnが無症候性心筋虚血の概念を提唱してから多くの研究がなされる様になった. 無症候性心筋虚血の概念を虚血性心疾患の自然歴から考えてみる(図1). 虚血性心疾患を発症する前の外見上健康人における無症候性心筋虚血はCohnの分類1)ではIに相当する. これは主に冠動脈疾患のリスクを持つものに運動負荷心電図検査をおこなって発見できるものである. この段階の第1の問題点は, どの対象に運動負荷心電図をおこなって無症候性心筋虚血を発見するかと言う事である. Bayesの定理からすると, 冠動脈疾患の可能性のある程度高い集団におこなうのが良いとされている2). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |